■ 時 魔 の 晩 餐 〜 黒 ユ リ 対 談 編〜 ■




管理人:「エリオルいらっしゃいませ」

管理人:「リアいらっしゃいませ」

エリオル:「……?(管理人を見て首を傾げ)……何だ?此処は……」

リア:「(ちょっと安眠快適空間だなとか考えつつ部屋を見回し/←呑気というかなんというか…)」

エリオル:「(取り合えず、慌てずに状況を把握しようと記憶を手繰ろうとする)……(確か、私は自室にいた筈だが…?)」

リア:「…!誰かいるのか…?(気配に気付き声を出してみた)」

エリオル:「ん?……!!?(自分に似た姿を見つけて、不覚にも吃驚)」

リア:「(良く見ると驚いたもう一人の自分、状況に一瞬戸惑うが…)…驚いたな…(←ホントに驚いてるんだけど全くそう見えず/笑)」

エリオル:「お、驚いてるようには見えんが…?(平静を保とうと必死) …お前は誰だ?」

リア:「…(見えないと言われちょっとがっかり/笑)…俺はロベリア…。…お前は、俺と似ているが…別人のようだな。ちゃんと驚いているように見える(厭味ではなく)。」

エリオル:「(ちょっとムッとしながら)…私はエリオルだ。…しかし、世の中には自分にそっくりな人物が二人居ると言うが…ここまでそっくりだと不気味だな(ちょっと仕返し風味に)」

リア:「あぁ。不気味だな…。(素直に) それで、ここは一体何処なんだ?これだけだだっぴろい所に自分そっくりの奴と二人きり…あまり良いシチュエーションでは無い…。」

エリオル:「……(張り倒してやろうかなと思いつつ) 知らん。お前は何処から来た?」

リア:「俺は…不思議な事だが、自分の城から来た…。普段あまり使わない場所に少し用があって廊下を歩いていたらここに着いた…だから初めはうちの敷地だと思ったのだが…。違ったようだな。」

エリオル:「私は部屋で茶を飲んでる所までは覚えているのだが……(記憶が曖昧なのに意識はずっとハッキリしていたと言う微妙な矛盾に首をかしげ)」

リア:「なんだかここは…夢の中のような感覚をおぼえる場所だな…?(←さすが眠りプリンスの発想だ/笑) いつがその淵でいつ醒めるのか…曖昧だ…。」

エリオル:「ああ。私にはこの空間自体不確かな感じがする。まるで、異空間に迷い込んだような…」

リア:「……元の居場所へは戻れるのだろうか…?(心:個人的にはここは居心地が良いのだが…できれば一人になりたい/←酷)」

エリオル:「(そんなリアの気持ちは露知らず)さあな。取り合えず、この部屋を探索してみるか?」

リア:「そうだな…。(頷き) そうだ、あちらのアレ(管理人)は…?先程何か話したようだが。(←二度も声かけられて(笑)気付いたのに無視した奴)」

エリオル:「(指差された管理人を見つめ)……不気味な像だな…(と言いながらも管理人をナデナデ)」

リア:「…いやに生生しい像だ…(ナデナデするエリオルを距離とって遠巻きに見てみたり)」

管理人:「(///)ベーー………チーン!(紙出しますよっと♪)」

エリオル:「何だこれは?」

リア:「…何か出した…?紙か?(遠巻きなまま)」

エリオル:「……暗号か?(一応目を通す)…(最後の文を見て)『紙を火に晒せ さすれば己のすべき事が現れるであろう』と書いてあるが…?」

リア:「火?面倒だな…(あからさまに面倒臭そうな表情)というか火を用意させる上にそこにはさらになさねばならぬ事が書かれていると?何様だ像の分際で…… (←そんなに面倒か)」

エリオル:「…何か火の気の物を持っているか?それか、魔術は出来るか?(ユーリ編でも似た質問をしたが、あえてここでも)」

リア:「…できたらもうしてる…。面倒は嫌いだからな。(キパ)」

エリオル:「やはりお前も火属性の魔術は苦手なのか?(←エリオルはまだリアを「時元」の住人と思っている)」

リア:「いや、そういうんじゃない…。魔術は使えん。ユーリの家ではあるまいし。(←あれだけ付き合いのあるユーリが今は魔術使えない事は知らないようです。) …エリオル…だったか?お前は使えるのか…?画期的だな…」

エリオル:「ん?普通、吸血鬼は魔術が使える物じゃないのか?」

リア:「……………お前の話はどこの世界の話かわからん…。」

エリオル:「………(無言で右手に魔力を手中させ、拳大の氷を作り、砕く←魔力を見せ付けるような感じで)」

リア:「(おぉ…と心なしか興味津々に眺め)…それ程の力があるのなら先程の紙を無視してもここから帰れるのでは…?(←超いい事言ったつもり)」

エリオル:「 …いや、魔術のいろはにも得手不得手がある。特に空間を操る能力はかなり高度な術の筈だ。私でも出来なくはないと思うが、それにはかなりの時間と労力を必要とする。大人しく指示に従った方が早い。」

リア:「なんだ…(フゥ)。 先程火属性は苦手だと言っていたな…?どうしたものか………おぉ、そうだった。 (思い出したかのように服のポケットを探り、事も無げに取り出したのは…金に光る意匠の凝ったライター/←ZIPPOみたいなヤツですね。)…アラムの奴、困っているかもしれないな…(呟)」

エリオル:「ライターがあるのなら早く言え!」

リア:「いやすまない。俺も忘れていた事に驚きだった…。(また驚いた風でもなく) (紙を受け取り)これは…炙ればいいのか…?(ライター点けて近付け)」

 チリチリ……(紙を程よく焦がす)

リア:「(文字が徐々に浮き出すのを見て)…これで紙が燃えてしまったら…笑うしかないな…?(ぉぃ)」

エリオル:「そうだな…(例え燃え尽きてしまっても、空間移動魔術を習得するまでの辛抱だと(ついでに、不死だから餓死する心配も無し)冷静)…それぐらいで良いのでは?」

リア:「あぁ、そうだな。(火を消してライターをすぐ側のテーブルに置く) なに…(紙の文面に目を通し、読み終わるとエリオルに視線を移す)…互いに自らの過去の話をすればいいらしい…。」

エリオル:「……………;(過去に良い事無かったから、あんまり言いたくないな〜な表情)」

リア:「(その表情から察し)…言いにくい過去でも…?」

エリオル:「…まぁな(過去過ぎる過去(幼少時代)は思い出せても、20〜400辺りの記憶が殆ど無い(と言うより思い出したくない)から、上手く過去話出来るか不安)」

リア:「…しかし「過去」とは難しいものだ…。「過去」とはいつなんだ…? …こうして話をしている今も、数分経てば過去だ。」

エリオル:「少なくとも、100年以上過去なら無難だと思うが…(←しかし、ユーリと同じく200年間眠っていた人(笑))」

リア:「なるほど。過去とは「記憶」でなく「思い出」である時間なのだろうか……。 …ならば…(何かあったか考え)」

エリオル:「(無難な思い出を思い出そうとするが、何かあったっけ…?な感じ)」

リア:「……エリオルから話せ。俺は…もう少し考える。」

エリオル:「…わかった。……順を追って幼少時代から話していけば良いだろうか?」

リア:「…思うところからでいいんじゃないか?俺は、聞く分にはそれでいい…。(心:しかし他人(?)とこんなに話すというのは案外疲れるものだな…。)」

エリオル:「…私がまだ子どもだった頃、城の近くに立派な巨木があってな、良くその木に登っては森や城を見下ろしていた。木のに登り、最も高い所から地上を見下ろすのは、当時の私にとっては何よりの楽しみだった。だが、その頃の私は「翼で空を飛ぶ」事が本当に苦手で、しかも木から降りる事すら出来なかったから、良く木の上から父上や母上に助けを求めていたものだ…(ゼッドには絶対言えないだろうな〜な過去をぶちまけてみる/笑)」

リア:「お前にもそんな可愛い頃があったのだな…(←ついさっき知り合ったばっかなのになんだこの言い草/笑)」

エリオル:「ッ……(←可愛いと言われ慣れをしていない)…まぁ、それは幼少の頃だ。
…それから、二十歳過ぎた時は…、……?(思い出そうとするが、やっぱり思い出せないっぽい)」

リア:「…どうした?」

エリオル:「…私は、二十歳から400辺りまでの記憶が殆ど無いに等しい。時々その時の事の夢を見る程度だ。だが、私にとって、あまり良い時代では無かったのは確かだ」

リア:「そうなのか…。…悪い事でも波乱があった方が人生いいと言うじゃないか。今ここにいるお前は、その時を経てきたお前で……。(←他人事だなぁ/汗)  まぁ…思い出せない事は無理に思い出す事はないと思う。」

エリオル:「……(暗黒時代を思い出すの止めた)…400以降は…私はある人物に拾われた。そいつは人狼の癖に「魔術医師(マジックドクター)」をやっていてな、一言で言うと変わった奴だった。喋りも変だったが、価値観や世界の見方とか、私とは全て違っていた。」

リア:「へぇ…人狼で魔術医師というのは、俺の所でも珍しい。(なんか感心)」

エリオル:「確か、一年も一緒に過ごさなかったと思う。本当に短い間だったが、彼は色々な物を私に与えてくれた。闇に居る私に、一筋の光が差し込んだようだった。」

リア:「そうか…。…光を見つけることができるのは闇を識ったおかげ……良かった、な?(真剣に言い)」

エリオル:「暫くの間、私は彼と行動を共にし、その後、自分の城に戻った。私が帰った時には父上はもう他界していて、残っていたのは病気で弱っていた母とその使い魔のみ。 だが、私も母も、互いの顔を覚えていた。再会した時は、互いに涙を流して喜んだな……(しみじみ)」

リア:「そうか…では、ある程度の年齢で城は出ていたのだな?(←自分道楽息子(?)でした。)」

エリオル:「…両親が私が十九までは、ささやかではあるが誕生日を祝ってもらったのは覚えている。だが、十九のある日を境に、プツリと記憶が朧になっているな。」

リア:「そうなのか……。 …ところで、兄弟などはいなかったのか?」

エリオル:「兄弟は居ない。母からも、私が居ない間に妹弟が出来たと言う話は一度も聞いていないしな。」

リア:「そうか…いや、両親の話しか出なかったから…少し気になっただけだ…。」

管理人:「ピンポーン!!!>管理」

エリオル:「んッ!?(管理人を見)」

リア:「…また何かあるのか…?(管理人見)」

管理人:「ベーー……(紙出し)……チーン!!」

エリオル:「 紙…?」

リア:「なにか書いてあるか…?(エリオルに尋ねる/←まだ管理人遠巻き/笑)」

エリオル:「…「エリオルサイド、条件クリア」…?」

リア:「あぁ成程…過去の話、先程の話で良かったと…いう事だろうな。」

エリオル:「…(母上の話もちょっとしてみたかった気が、とか思ってみたりしたが、まぁ良いとしよう、な心境) では、次はお前の番だな?」

リア:「うん……俺は、何を話そうかと考えていた…幼少期はそれなりに普通にしあわせに育ったほうだと思うし…特に人生に大きな転機もなかったと思ったのだが…。 こうして…お前と話をしていて、ある時期を思い出した…。一時、俺は城でひとりきりになった事があって……その時、ある男が訪ねてきてな…。」

エリオル:「…………(黙々と話を聞いていると見せかけて、その「ある男」がオレンジの髪の人狼だったら凄い偶然だなと思ってみたり/笑)」

リア:「俺が独りになった理由というのは、両親はもう他界し、一緒に住んでいた弟が病で永い眠りについたからなんだが…親戚もその時期、そんな眠りについたらしく…その訪ねて来た男というのは、その親戚と一緒に暮らしていた親戚の友人なんだ………話がややこしいな……(←自分で混乱し眉をひそめ/笑)」

エリオル:「…つまり、お前の親戚の同居人がお前を訪ねて来たんだな?」

リア:「そうだ(<同居人)
はじめそいつは、その親戚の話に出た俺を思い出して…吸血鬼について訊きたくて訪ねてきたらしい…のだが、私がそいつと同じような境遇…眠りに就いた者の目覚を待っていると…知って、それから足しげく俺の城にくるようになって……。俺は昔から、こうして…他人と二人で話したりは…得意ではなかったが……あいつは何が面白いのか、飽きもせず…うちに来ていた。」

エリオル:「(再び黙々と話を聞く姿勢」

リア:「…しかししばらくしてから奴はぱったりと来なくなり…が、今は当時よりさらに元気に過ごしているみたいだが…とにかくそいつが来なくなったと思ったら…次は今も俺の城で同居している奴を拾ったり…友人と呼べるもう一人の同居人と出会ったり…考えたら……両親が城を出て、弟が眠っていたあいだがいままでで……一番…濃い年月だった。」

エリオル:「…(自分は、今が一番濃い時期だと思ってみたり) そうか。今でもその同居人とは交流はあるのか?」

リア:「…あぁ(頷き)。殆ど現在に至る…。」

管理人:「ピンポーン!」

リア:「!(音の方を見て)…また、か…。」

管理人:「ベー……チーン!(紙出しました)」

リア:「(紙を取ると、エリオルの時と同じくクリアの知らせ)…俺ももういいらしい……。」

エリオル:「なら、もう元の場所へ戻れるのか?」

リア:「…と、いう事だと思う…。普通に帰れるんだろうか…?(この部屋に入った時の入り口を見る)」

エリオル:「……(取り敢えず、ドアに近付いてみましょう)」

リア:「……(エリオルの動きを観察/←とりあえず他人の振りを見る辺りセコい/笑」

 ガチャッ…

エリオル:「…開いた。」

リア:「あ、開いたか…(ならこちらも、とそれらしい扉を開け)…うん、開いた…(←一人納得)」

エリオル:「(なんか、自分で実験させられたような気持ちになったがそれはさて置き) …見ず知らずの人に無理矢理会話させて、終わったら帰す……一体、誰が何の為にこの様な事を?」

リア:「……さぁな……しかも会話の内容まで指定して……(←指定がなかったら話さないくせに) いい迷惑…だな?(同意求め)」

エリオル:「ああ。(思い出したくない過去まで(思い出せないにしろ)思い出そうとする羽目になったし) ま、良い暇つぶしにはなったが。」

リア:「…俺的には安眠妨害……。でも、弟は案外こういう…不思議な話が好きだから…いい土産話ができた。(心なしか少し嬉しそうに)」

エリオル:「…(ちょっと弟がいる彼を羨ましがる/笑) では、私は飼っている犬にでも、この話をしてみようか。」

リア:「…犬?…もしや……その犬も自分は犬じゃないと言い張ったり…美味い菓子(←飯より菓子贔屓/笑)を作れたりするか……?」

エリオル:「ん?確かに、犬じゃないと言い張るが、あいつは料理は下手だ。」

リア:「そうか…じゃあ……犬繋がりなだけ…か。」

エリオル:「お前も飼ってるのか?←人狼」

リア:「飼って…るつもりはない……友人だ…。」

エリオル:「そうか…」

リア:「というかそういえば…そうだ。奴はいつの間にか勝手に居座っている。(←急に思い出したらしい/笑)」

エリオル:「うちの犬は、私の城に忍び込んで、そのまま飼われたと言う感じだ。」

リア:「そうなのか…(心:飼「われた」ってお前が飼ったんだろう……) 俺のところのは…居座って、なぜか俺の家なのに…進んで家事を行い…俺の頼みは大概聞く……考えたら気味が悪いな………あいつは何なんだ?(エリオルに尋ね/笑)(←てかさっき友人言うたやん!/笑)」

エリオル:「私に聞かれても知らん。(そんな犬が欲しい思ってみる←ゼッドは本命だが使い勝手が悪い)」

リア:「そうだよな……(フゥ。)」

エリオル:「…少々喋り過ぎたな。私はもう帰るぞ。」

リア:「あぁ、そうだった……。俺も、帰りたい。」

エリオル:「(半開きのドアを全開させて)…しかし、不思議な所だな、ここは…」

リア:「世の中には…わからないモノがまだまだある…モノだ…。(部屋を見回し、エリオルを振り返らず扉を出、後ろ手のまま扉を締め元いた世界に)」

管理人:「リアまた、お会いしましょう」

エリオル:「……(先に帰ってしまったリアが出て行ったドアをほんの数秒見つめ、軽く片手を振ってドアを出る)」

管理人:「エリオルまた、お会いしましょう」

〜fin〜




〜 あ と が き 〜

ライターは微妙に伏線引いてます。
エリオルの過去についても少しだけ伏線引いてたり。




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